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スマホ首とは?理学療法士が解説する原因と症状
「スマホ首」とは、長時間スマートフォンを覗き込む姿勢が原因で生じる頸椎の湾曲異常(ストレートネック)のことを指します。
● 主な原因:
- 頭を前に突き出した姿勢(Forward Head Posture)
- 下を向いた状態が長時間続く
- 首周りの筋肉のアンバランス(前側の緊張、後ろの弱化)
● よくある症状:
- 首・肩のコリや痛み
- 手のしびれ
- 頭痛、眼精疲労
- 背中や腰の違和感
- 猫背や姿勢の悪化
理学療法士としての臨床経験でも、10代〜40代の患者に多く見られ、早期の対処が重要です。
ストレートネックと体の関係性|放置のリスクとは?
ストレートネックになると、頭の重さ(約5kg)が首や肩にかかる負担が2〜4倍に増加。
つまり、頭が5cm前に出るだけで、首に20kg以上の負担がかかることになります。
● 放置した場合のリスク:
- 慢性的な首こり・肩こり
- 自律神経の乱れ(不眠・イライラ・胃腸障害など)
- 腕や手へのしびれ(神経圧迫)
- 顎関節症・耳鳴り・めまいの原因にも
ある研究(Jaiswal et al., 2021)では、スマホを1日3時間以上使用する学生の65%がストレートネック傾向を示していました。
自宅でできるスマホ首ストレッチ&改善エクササイズ
✅ 毎日できる首こり解消ストレッチ
- 胸鎖乳突筋ストレッチ(首の前側)
- 顔を反対側に向けて、斜め上を見る
- 首筋が伸びるのを感じながら10〜15秒×左右 - 肩甲骨回しストレッチ
- 肩を大きく後ろに回す ×10回
- 背中の筋肉(菱形筋・僧帽筋)を活性化 - タオルチン(首の牽引リリース)
- タオルを後頭部にあてて、少し上に引き首を伸ばす
- 10秒キープ×3セット(気持ちいい程度で)
✅ 改善に効果的なエクササイズ(運動)

- チンタック(顎引きエクササイズ)
- 壁に背をつけて、あごを引いて後頭部を壁に当てる
- 5秒キープ×10回(首の深層屈筋を鍛える)
- 肩甲骨寄せ運動(体幹姿勢安定)
- 肘を90度に曲げて、肩甲骨を背中で寄せる
- 10回×2セット
💡 一日の運動目安
- ストレッチ+エクササイズを合わせて10〜20分
- 毎日続けることで、2〜4週間で首の軽さを実感する人が多いです
スマホ首を防ぐための生活習慣とおすすめアイテム
✅ 生活習慣で意識すること
- スマホは目の高さに持ち上げる(画面を見下ろさない)
- デスクワーク中はモニターの高さ調整&背もたれ姿勢
- 1時間に1回は首・肩を回す、軽いリセット運動を
✅ 理学療法士おすすめのサポートアイテム
- スマホスタンド
→ 視線を自然に上げてくれる(姿勢改善に◎)
おすすめ:Lomicall タブレット・スマホスタンド
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2.ネックサポーター(ストレートネック補正用)
→ 日中の首の位置を整える
おすすめ:整形外科医監修の首サポーター
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3.姿勢矯正ベルト
→ 肩甲骨を引き寄せて姿勢を保つ
おすすめ:BackJoy SitSmart or 猫背矯正ベルト
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まとめ|首の正しい位置が健康と美姿勢をつくる
スマホ首は、放っておくと見た目の老け・不調・慢性痛の原因になります。
理学療法士の視点から見ても、ストレートネックは「生活のクセ」で悪化し、逆に日々の小さな習慣で改善可能です。
今日からすぐできるストレッチとエクササイズに加え、
スマホの使い方・座り方・寝姿勢などの工夫を取り入れることで、
あなたの首と体は見違えるほど快適になります。
まずは1日10分から。
美姿勢と健康首を手に入れましょう!