目次
【2026年診療報酬改定】回復期リハビリ病棟への影響まとめ
2026年の診療報酬改定では、回復期リハビリテーション病棟に関する見直しも行われています。
特に注目したいのは、リハビリテーション実績指数、FIM利得、除外基準、土曜・休日のリハ提供体制です。
この記事では、2024年改定との比較も含めて、回復期リハビリ病棟で現場が何を意識すべきかを整理します。
この記事でわかること
- 2026年診療報酬改定で回復期リハ病棟に関係するポイント
- 2024年改定との違い
- FIM利得・実績指数がなぜ重要になるのか
- FIM集計で現場が困りやすい点
- FIM採点・利得管理ツールを使うメリット
2026年診療報酬改定の全体像
2026年診療報酬改定では、賃上げ対応、物価高対応、医療DX、在宅医療、地域包括ケアの推進などが大きな柱になっています。
回復期リハビリ病棟では、単にリハビリを実施するだけでなく、アウトカムをどのように示すかがさらに重要になります。
つまり、現場では「患者さんがどれだけ良くなったか」を、FIMなどの評価でわかりやすく示す必要があります。
回復期リハビリ病棟で重要になる指標
回復期リハビリ病棟では、以下のような指標が重要です。
- FIM利得
- FIM効率
- リハビリテーション実績指数
- 在宅復帰率
- 重症患者割合
- 退院前訪問指導の実績
- 土曜・休日のリハビリ提供体制
特にFIMは、患者さんのADL改善を数値化する中心的な評価です。
前回改定との比較
2024年改定でも、回復期リハビリ病棟では実績指数やFIM改善が重要でした。2026年改定では、その流れがさらに強まり、実績指数の算出方法や除外基準の見直しが行われています。
| 項目 | 2024年改定まで | 2026年改定で意識したい点 |
|---|---|---|
| FIM | ADL改善を示す重要指標 | 歩行・車椅子、トイレ動作など一部項目の改善が実績指数により関係 |
| 実績指数 | 回復期リハ病棟の施設基準として重要 | 基準値や算出方法、除外基準の見直しに注意 |
| 除外基準 | 一定条件で実績指数の算出から除外可能 | 除外できる患者要件や割合の見直しにより、管理がより重要 |
| 休日リハ | 入院料区分に応じて評価 | 土曜・休日のリハ提供体制がより重要 |
| 現場運用 | 紙・Excel・カルテで個別管理する施設も多い | 評価・集計・除外管理をチームで統一する必要性が高まる |
2026年改定でFIM関連が注目される理由
2026年改定では、回復期リハビリ病棟において、より質の高いアウトカム評価を推進する観点から、リハビリテーション実績指数の算出方法や除外基準が見直されています。
具体的には、FIM運動項目のうち「歩行・車椅子」と「トイレ動作」について、入棟中に5点以下から6点以上へ改善した場合、FIM運動項目利得に1点を加える扱いが示されています。
これは、単に総合点を見るだけでなく、生活上重要な動作の改善がより評価される方向と考えられます。
FIMの点数ズレは、実績指数にも影響します
FIMは「評価表を埋めるだけ」のものではありません。 入院時・退院時の点数差は、病棟のアウトカムを示す重要なデータになります。
特に、5点と6点、5点と4点などの境界で点数がズレると、患者ごとの利得や病棟全体の平均にも影響します。
FIMの集計が現場で面倒になりやすい理由
FIMは臨床でよく使われる評価ですが、実際に病棟単位で管理しようとすると、かなり手間がかかります。
- 入院時FIMと退院時FIMを別々に入力する必要がある
- 中間評価を最終評価として扱う場面がある
- 入院日、リハ開始日、退院日、評価日をそろえる必要がある
- FIM利得やFIM効率を患者ごとに計算する必要がある
- 除外基準に該当する患者を集計から外す必要がある
- 病棟全体の平均利得や平均効率を出す必要がある
- 紙や参考本を見ながら採点すると、慣れていないスタッフには負担が大きい
このように、FIMは「採点」だけでなく、保存・比較・除外・平均集計まで考えると、かなり運用負担が大きい評価です。
よくあるFIM運用の悩み
- 「この患者さんは5点?4点?」で評価者ごとに判断が変わる
- 新人スタッフが参考本を見ながら入力するため時間がかかる
- 退院が急に決まり、中間評価を最終評価として使いたい
- 患者ごとのFIM利得を出すのが面倒
- 除外基準に該当する患者を平均から外し忘れそうになる
- 病棟全体の平均FIM利得や平均効率をすぐに出せない
FIM採点・利得管理ツールを使うメリット
FIM採点・利得管理ツールを現場PCに入れておくと、毎回参考本を開かなくても、その場で具体例を確認しながら採点できます。
特に、FIMに慣れていないスタッフや新人さんにとっては、点数の境界を確認しながら入力できるため、採点の迷いを減らしやすくなります。
FIM採点・利得管理ツールでできること
- FIM18項目をクリックで採点
- 具体例を見ながら点数を確認
- 運動合計・認知合計・総合計を自動集計
- 患者ID・氏名・入院日・リハ開始日・評価日・退院日を保存
- 初期評価・中間評価・最終評価をCSVで出力
- 初期CSVと最終CSVを読み込んでFIM利得・効率を計算
- 中間評価を最終評価として保存し直す運用にも対応
- 除外基準のチェックとメモをCSVに保存
- 複数患者CSVを読み込み、病棟全体の平均利得・平均効率を表示
紙や参考本を出さずに、その場で確認・入力・保存できるため、カンファ前の確認や病棟内の点数合わせにも使いやすいです。
FIM採点ツールを見る FIM具体例集を見る除外基準の管理も重要
2026年改定では、実績指数の算出から除外できる要件についても見直しが行われています。
そのため、患者ごとに「集計対象に含めるのか」「除外するのか」を明確にしておくことが大切です。
除外理由をメモとして残しておくと、後から病棟全体の集計を確認するときにも便利です。
除外患者を平均に含めるかどうかで、病棟平均は変わります
患者ごとのFIM利得だけでなく、病棟全体の平均を出す場合は、除外対象の扱いを統一する必要があります。
ツール上で除外チェックを残しておくことで、集計対象人数・除外人数・平均利得を整理しやすくなります。
現場で準備したいこと
2026年診療報酬改定を見据えると、回復期リハビリ病棟では以下の準備が重要です。
- FIMの採点ルールを病棟内で統一する
- 新人スタッフ向けに具体例を用意する
- 入院時・中間・最終評価の入力ルールをそろえる
- FIM利得・FIM効率を患者ごとに確認する
- 除外基準の判断とメモを残す
- 病棟全体の平均利得・平均効率を定期的に確認する
- カンファで点数の根拠を説明できるようにする
まとめ
2026年診療報酬改定では、回復期リハビリ病棟において、実績指数やFIM関連の運用がさらに重要になります。
FIMは、患者さんのADL改善を示すだけでなく、病棟全体のアウトカムを確認するための大切なデータです。
一方で、実際の現場では、FIM採点・利得計算・除外管理・病棟平均集計には手間がかかります。
だからこそ、具体例を見ながら採点でき、CSVで初期・中間・最終評価を保存し、利得や効率まで確認できる仕組みがあると、現場の負担を減らしやすくなります。
FIM採点・利得管理をラクにしたい方へ
FIM採点ツールは、具体例を見ながら点数を確認でき、初期評価・最終評価の比較や患者ごとの利得計算にも対応しています。 現場PCで使いやすいオフライン対応版です。
FIM採点ツールを見る 具体例集を見る参考資料
- 厚生労働省:令和8年度診療報酬改定説明資料等
- 厚生労働省:令和8年度診療報酬改定の概要【医科全体版】
- 厚生労働省:令和6年度診療報酬改定の概要【入院Ⅲ(回復期)】
- 中央社会保険医療協議会資料
