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2026年診療報酬改定まとめ|現場への影響と対応ポイント
2026年の診療報酬改定は、医療機関の経営だけでなく、現場スタッフの働き方や評価・記録の運用にも影響する改定です。
特に今回は、賃上げ対応、物価高への対応、医療DX、在宅医療の強化などが大きなポイントになります。
この記事でわかること
- 2026年診療報酬改定の全体像
- 医療現場への影響
- リハビリ職・病棟運営で意識したいこと
- FIM・PHQ-9・HAM-Dなど評価ツールを活用する意味
2026年診療報酬改定の全体像
2026年診療報酬改定では、診療報酬本体がプラス改定となり、医療従事者の賃上げや物価高への対応が重視されています。
また、薬価改定は4月、診療報酬本体は6月施行となるため、現場ではスケジュールを分けて準備する必要があります。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 診療報酬本体 | プラス改定。賃上げ・物価高対応が大きな柱 |
| 薬価改定 | 2026年4月施行 |
| 診療報酬本体 | 2026年6月施行 |
| 重点領域 | 賃上げ、医療DX、在宅医療、地域医療体制 |
現場で重要なポイント
1. ベースアップ評価料への対応
今回の改定では、医療従事者の賃上げ原資を確保するため、ベースアップ評価料への対応が重要になります。
届出が必要になる場合があるため、事務部門だけでなく、現場管理者もスケジュールを把握しておくことが大切です。
2. 医療DXへの対応
医療DXも引き続き重要なテーマです。オンライン資格確認、電子カルテ、情報連携、サイバーセキュリティなど、医療機関全体での対応が求められます。
現場としては、「記録をどう残すか」「評価情報をどう共有するか」がさらに重要になります。
3. 在宅医療・地域連携の強化
在宅医療や地域連携の重要性は今後さらに高まります。退院支援、訪問看護、訪問リハビリ、地域包括ケア病棟などでは、患者さんの状態をわかりやすく評価し、共有する力が求められます。
リハビリ職への影響
リハビリ職にとって重要なのは、単位数だけではありません。今後は、評価の一貫性、アウトカムの説明、退院後の生活を見据えた情報共有がより重要になります。
特に回復期リハビリ病棟では、FIMなどのADL評価が病棟運営やカンファレンスで使われるため、評価者ごとの点数のズレを減らすことが大切です。
FIMの点数がズレやすい方へ
回復期や地域包括ケア病棟では、FIMの点数がカンファレンスや退院支援の説明に関わります。 ただ、実際には「5点か4点か」「見守りか介助か」で迷う場面が多くあります。
FIM採点の具体例集と、クリックで採点できるオフライン対応ツールを用意しています。
FIM具体例集を見る FIM採点ツールを見る精神・心理面の評価も重要になる
診療報酬改定では、医療DXや地域連携だけでなく、患者さんの状態を多面的に把握することも重要になります。
高齢患者さん、慢性疾患のある方、退院支援が必要な方では、ADLだけでなく、抑うつ、不安、意欲低下なども生活に大きく影響します。
心理面の評価もあわせて確認
退院支援やリハビリ計画では、ADLだけでなく、気分の落ち込みや不安の評価も役立ちます。
- PHQ-9:抑うつ症状のスクリーニング
- HAM-D:うつ症状の重症度評価
- GAD-7:不安症状のスクリーニング
2026年改定で現場が準備したいこと
- 施設基準や届出スケジュールを確認する
- ベースアップ評価料など賃上げ関連の対応を確認する
- 医療DXや記録・情報共有の体制を見直す
- FIMなど評価尺度の運用を統一する
- PHQ-9、HAM-D、GAD-7など心理面の評価も必要に応じて活用する
よくある質問
Q. 2026年診療報酬改定はいつからですか?
A. 薬価改定は2026年4月、診療報酬本体は2026年6月施行です。
Q. リハビリ職に関係ありますか?
A. あります。直接的な点数だけでなく、評価の統一、記録、カンファレンス、退院支援、地域連携の質がより重要になります。
Q. FIMやPHQ-9などの評価はなぜ重要ですか?
A. 患者さんの状態を客観的に共有しやすくなるためです。ADLはFIM、抑うつはPHQ-9やHAM-D、不安はGAD-7など、目的に応じて使い分けると説明や記録がしやすくなります。
まとめ
2026年診療報酬改定では、賃上げ、物価高対応、医療DX、在宅医療、地域連携が重要なテーマになります。
現場では、制度の理解だけでなく、患者さんの状態を正しく評価し、チームで共有することがますます大切になります。
参考
・厚生労働省:令和8年度診療報酬改定関連資料
・地方厚生局:ベースアップ評価料の届出について

